デスクトップ向けのWebブラウザとしては、Google Chromeが高いシェアを確保している。Net Applicationsの報告によれば、2020年10月のデスクトップ向けWebブラウザはChromeが70%近いシェアを確保している。第2位はMicrosoft Edgeで10%弱ほどのシェアを持っている。シェアの上ではChromeが圧倒的だが、Edgeの動向は注目に値する。ほぼ横ばいを続けるChromeに対し、Edgeはこのところ増加傾向を続けているのだ。特にChromiumベースのEdgeになってから人気が伸びている。
MicrosoftはEdgeをWindows以外にも展開しており、Mac版とまだ正式リリース前の開発版だがLinux版も提供している。そこで、Tecmint.comの記事「How to Install Microsoft Edge Browser in Linux」をもとに、Linuxにこの開発段階のMicrosoft Edgeをインストールする方法を紹介しよう。
Linuxにおける開発段階のMicrosoft Edgeをインストールする方法は次のとおり。まず、「Microsoft Edge Insider」からLinux版のパッケージをダウンロードしてインストールする方法が紹介されている。
Debian、Ubuntu、Mintでのインストール方法
sudo dpkg -i microsoft-edge-*.deb
Fedora、OpenSUSEでのインストール方法
sudo rpm -i microsoft-edge-*.rpm
別の方法として、ディストリビューションごとのパッケージ管理システムを使ってインストールする方法も紹介されている。
Debian、Ubuntu、Mintでのインストール方法
curl https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc | gpg --dearmor > microsoft.gpg
sudo install -o root -g root -m 644 microsoft.gpg /etc/apt/trusted.gpg.d/
sudo sh -c 'echo "deb [arch=amd64] https://packages.microsoft.com/repos/edge stable main" > /etc/apt/sources.list.d/microsoft-edge-dev.list'
sudo rm microsoft.gpg
sudo apt update
sudo apt install microsoft-edge-dev
Fedoraでのインストール方法
sudo rpm --import https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc
sudo dnf config-manager --add-repo https://packages.microsoft.com/yumrepos/edge
sudo mv /etc/yum.repos.d/packages.microsoft.com_yumrepos_edge.repo /etc/yum.repos.d/microsoft-edge-dev.repo
sudo dnf install microsoft-edge-dev
OpenSUSEでのインストール方法
sudo rpm --import https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc
sudo zypper ar https://packages.microsoft.com/yumrepos/edge microsoft-edge-dev
sudo zypper refresh
sudo zypper install microsoft-edge-dev
本稿執筆時点では、MicrosoftアカウントへのサインインやAADアカウントへのサインインが使えない。ただし、この機能は将来のビルドでの提供が予定されている。MicrosoftアカウントやAADアカウントへのサインインが機能するようになった場合、Windowsをメインで使うユーザーにとってLinuxを使う場合にEdgeが有益な選択肢になる可能性がある。