Linux Foundationは11月17日(米国時間)、「Open Source Web Engine Servo to be Hosted at Linux Foundation - The Linux Foundation」において、オープンソースのWebブラウザ用レンダリングエンジン「Servo」の開発をMozillaより引き継ぐことを発表した。Servoはプログラミング言語「Rust」で記述された高機能なレンダリングエンジンで、Firefoxに搭載された高速エンジン「Project Quantum」もServoの技術をベースに開発された。
Servoの高速化のカギは高度な並列処理にある。ServoではHTMLの解析や画像の復号、レンダリングやレイアウトなどが個別にコンポーネント化されており、それぞれが独立したタスクとして並列で実行される。これによって、Webページの読み込み時間の大幅な短縮を実現している。また、Rustで開発されていることによるメモリの安全性というアドバンテージも、Servoの大きな特徴である。
Mozillaは2012年よりServoのプロジェクトをスタートさせ、オープンソースでの開発を主導してきたが、今後はLinux Foundationが開発を引き継いでいくという。このことは、Servoプロジェクトの公式ブログ、MozillaでVice Presicentを務めるDavid Bryant氏によるブログ投稿でも発表されている。
今後、Servoプロジェクトでは役員会および技術運営委員会を新たに設置し、プロジェクトの運営方針の決定や、コミュニティのサポートなどを行っていくとのことだ。