JR東日本グループは11月18日、2018年より開始している駅で乗客からの質問に答えることができるスマートな案内AIシステムの導入を目的とした「案内AI みんなで育てようプロジェクト」として、計6駅20カ所に同システムの試行導入を実施したと発表した。

同システムが導入されたのは、品川駅、新宿駅、池袋駅、高輪ゲートウェイ駅、海浜幕張駅、空港第2ビル駅。

従来の案内AIは、利用者が画面に触れる接触型のタッチディスプレイだったが、「非接触型ディスプレイ案内AI」を試行設置し、操作性や親和性の検証を行う。今回、センサー式非接触型ディスプレイとカメラ式非接触型ディスプレイの2つの方式の端末を設置する。

  • センサー式非接触型ディスプレイ。従来のタッチパネルの感応センサーを画面から浮かせるようにし、画面に触らなくても操作可能

  • カメラ式非接触型ディスプレイ。画面に手を近づけることにより、カメラが認識しカーソルが出現、そのまま指を動かすだけで、画面に触れずに操作が可能

加えて、高輪ゲートウェイ駅では、案内AIシステムを有人改札カウンターに設置し、一部改札業務を案内AIと駅係員が連携して対応する実証実験を行う。この実験では、よく改札で尋ねられる質問などは案内AIが答え、案内AIが答えられない質問は、駅係員が駅事務室より遠隔から回答する。