ドコモは11月18日、千葉市と千葉大学、アイシン精機、ドコモ・バイクシェア、三井不動産、イオンモールの6者と海浜幕張エリアにて共同で取り組む「次世代モビリティサービス」の実証実験の第2弾を、2020年11月21日より開始すると発表した。

2019年度に実施された第1弾では、電動小型モビリティ単体で、屋内自動運転やシェアリングサービスの実証実験を実施。その結果、高齢者や障がい者だけではなく、ファミリー層や買い物客などにおいても目的地までの移動や広大なショッピングモールでの移動ニーズがあることを確認したという。

今回実施する第2弾では、市民や観光客に向け、海浜幕張エリアで3km圏内の移動を目的とした「AI 運行バス」を運行するほか、海浜幕張駅周辺で電動小型モビリティや次世代電動車椅子の貸し出しを行う。また、電動小型モビリティ「ILY-Ai(アイリーエーアイ)」にシェアサイクルで利用しているシェアリングプラットフォームを実装し、貸し出し時の無人対応を想定した実験も実施する。

  • 「次世代モビリティサービス」の実証実験で活用しているモビリティ機器

さらに、ショッピングモール内の回遊性向上を目的に、幕張メッセ、メッセモール、イオンモール幕張新都心で、電動小型モビリティの自動運転の実証実験を行う。具体的には、施設内で小型モビリティの無人貸し出しや、モビリティを自動で返却地点に戻せるかどうかを検証する。自動運転には、1 台の小型モビリティが取得した地図データをリアルタイムに複数のモビリティへ提供する仕組みを活用するとのことだ。

将来的には、さまざまな次世代型モビリティや公共交通機関を連携し、1つのIDで複数の交通サービスを利用できる MaaS の仕組みの実現を目指す方針だ。