Sansanは11月13日、名刺アプリ「Eight」に複業・兼務で使用している複数の名刺をプロフィールに登録し、スムーズに活用できるようアップデートしたと発表した。今回のアップデートにより、複数の肩書きを持つパワレルワーカーや所属企業内で複数の名刺を使い分ける兼務者は複業・兼務で使用している自身の名刺を、ビジネスプロフィールとして活用しやすくなるほか、オンライン上で名刺交換しやすくなるという。iOS版では、App Storeから最新版をダウンロードすることで利用を開始でき、Android版アプリは今月中に同様のアップデートを予定している。

  • ホーム画面のイメージ

    ホーム画面のイメージ

Eightは自身の名刺を撮影・登録することで、アカウントが作成され、アカウントが作成されると名刺交換をした相手の名刺をスマートフォンで撮影したり、専用スキャナで読み込んだりすることで名刺管理が可能。

現在、複数の肩書きを持つビジネスパーソンが増加しており、仕事を依頼したい企業とフリーランスがマッチングするオンラインサービスを提供するランサーズの調査によると、2020年の複業系パラレルワーカーは281万人おり、2016年の同社調査より10万人以上増加している。また、同社に登録している3割が在宅勤務が推奨された2月以降に副業・複業を開始している。

また、厚生労働省では副業・兼業の普及促進を図っており、2018年1月には現行の法令のもとで留意すべき点をまとめたガイドラインを作成し、今年9月には労働時間管理や健康管理に関するガイドラインを改定するなど、企業・労働者双方に対する環境整備を行っている。企業も国の態勢や新型コロナウイルス感染拡大を受け、人材育成や離職防止、本業への還元の観点で副業・複業を解禁・推奨する傾向にあり、複数の肩書きを持つビジネスパーソンは増加が見込まれている。

こうした動きや、ユーザーの声を受け、複数の名刺をEightのプロフィールに登録し、オンライン名刺として活用できるようアップデートを実施した。

これにより、複数の名刺をプロフィールに登録することで、ユーザーは1つのアカウントで異なる肩書きを表現できるようになり、それぞれの肩書きで名刺交換をした相手にも別の肩書きを知ってもらうことで、コミュニケーションの活性化やビジネスチャンスの獲得など、さまざまな効果が期待できるという。

さらに、Eightを開くと表示される「ホーム画面」で、自身の名刺画像が画面上部に大きく表示されるようになり、名刺画像をタップすることで、スムーズなオンライン名刺交換を可能としている。