NECは11月13日、米Amazon Web Services(AWS)とコーポレートレベルの戦略的協業契約を締結したと発表した。

NECはAWSプロフェッショナルサービスのサポートの下、AWS導入に向けたオファリングメニューを開発・提供するとともに、AWS認定資格保有者を3年間で倍増することでデリバリー体制を強化し、官公庁や企業のDXの加速を支援する方針だ。

NECとAWSは同協業により両社で投資を行い、業種ごとに最適化したマネージド・サービスを開発して提供を行う。政府情報システムのためのセキュリティ評価制度「ISMAP(Information system Security Management and Assessment Program)」、FISCが定める金融機関向けの安全対策基準、医療情報システムの安全基準に関するガイドラインなど、クラウド環境の利用時に業種特有のレギュレーションへの対応を必要とする企業の安全な運用を実現するとしている。

またNECは、グループ会社であるアビームコンサルティングと連携し、2020年7月から自社でSAPシステムのプラットフォームにAWSを導入するプロジェクトを開始している。同プロジェクトで培った知見に基づき、大規模かつミッションクリティカルなシステムへのAWS導入に向けたコンサルティング・構築・マイグレーション・運用などのオファリングメニューを共同で開発する。

さらに、NECグループのAWS認定資格保有者を現在の1500人から今後3年間で、1,500名増強し、合計3,000名体制とする方針だ。これによりデリバリー体制の強化につなげ、大規模なクラウドシステム構築案件にも継続的に対応できるとしている。