ルネサスとAltranは、UWB(Ultra Wide Band)を使用したソーシャルディスタンス測定用のウェアラブルプラットフォームの開発で協業することを発表した。
ルネサスは、2020年2月に、UWBの低消費電力チップを専門とするファブレス半導体企業の3db アクセス から、UWB技術のライセンス供与を受けることを発表しており、今回の開発でもその技術を使用するという。
ウェアラブルプラットフォームに使用するUWBチップセットは、静電容量式タッチキー機能を搭載した 「Renesas Synergy S128 MCU 」と、3dbアクセスからライセンスを取得した測距用UWB技術を組み合わせたものであるとしている。
同製品は、LRP(Low Rate Pulse)に対応しているため、他のソーシャルディスタンスウェアラブル機器と比べ、1/10の消費電力で動作し、距離精度10cm以下で測定できるため、ソーシャルディスタンスの維持に必要な精度を実現可能だという。
試作中のリストウォッチは、ユーザーが距離を設定することが可能であり、設定した距離より近づくと、LEDと振動でユーザーに警告を与える。
ルネサスは、測距UWBチップセットのサンプル提供を2021年後半に開始する予定であるとしている。また、共同開発者およびシステムインテグレーターとしてAltranは、UWBベースのプラットフォームなどを活用したウェアラブルソリューションや、関連する位置情報ベースのアプリケーションの開発を行っていき、さまざまな市場への展開を狙っていくという。