アルバックは11月11日から13日にかけて幕張メッセにて開催されている分析機器・科学機器専門展示会「JASIS 2020」にて、スマートフォンで使用できるピラニ真空計「SWU10-U」やリニューアルしてよりコンパクトになった差動排気系キット付き四重極型質量分析計「Qulee with YTP-H」などの展示を行っている。

  • ブースの様子

    JASIS 2020におけるアルバックブースの様子

SWU10-Uは、スマートフォン(Android)に専用アプリをダウンロードし、USBケーブルで接続するだけで計測ができる真空計である。

従来は専用の表示機やAC電源が必要であったため、使用できる場所が限定されるという課題があったが、同製品はスマートフォンから電源が供給されるため、場所を選ばず使用することができるという特徴を有している。

  • ブースの様子

    スマートフォン対応ピラニ真空計「SWU10-U」のデモの様子。スマートフォン上に真空度が表示される

また、四重極型質量分析計「Qulee with YTP-H」は、差動排気系付のため、プロセスモニタリングから残留ガス分析までを1台で対応することが可能であるほか、 大気の組成分析(大気圧分析)から用途に応じた真空下におけるプロセス解析も1台で対応可能だとしており、同社では研究から生産ラインまで広い用途での活用 を期待している。

  • Qulee with YTP-H

    「Qulee with YTP-H」を用いたデモの様子。実際にリアルタイムで会場内の大気組成を計測していた

そのほか、従来品比で56%の小型化をはかったマルチイオンゲージ「SH200/ST200」など、さまざまな真空機器の展示も行われている。

  • SH200/ST200

    従来品よりもコンパクトになった「SH200/ST200」。小型化だけでなく、PCやスマートフォンで状態の確認を行えるという