島津製作所は、11月11日~13日にかけて幕張メッセにて開催されている最先端科学・分析システム&ソリューション展「JASIS 2020」にて、新型コロナの感染拡大で需要が高まっているリモートでの分析業務やデータ解析業務に向けた提案を行っている。
同社ブースは、自社で新型コロナ対策ソリューションを手掛けていることもあり、自社のさまざまな取り組みを紹介するゾーンには説明員を配置しない代わりに誰でも自由に立ち入ることを可能としている一方、分析機器の展示などを行っているゾーンでは、必要最小限の説明員を配置する代わりに、来場者の入場パスに記載されているQRコードをベースとしたトレーサビリティの確保や検温、最大100名までの入場制限を施すなど、万全な新型コロナ対策を行っている。
また、説明員とのやり取りも基本的には短時間での対応としており、詳細については、各機器に備え付けのiPadを介して、リモート先にいる専門の説明員とやり取りする形を採用している。
分析機器の展示については、多くの実機が並べられているが、各機器間はソーシャルディスタンスを確保できる距離が取られているほか、デモとして、約500km離れた同社の京都本社に設置されている分析機器を操作したり、またリモート環境における遠隔地にいるエンジニアから、装置の状況などを顧客側の立場で聞くことができる体験コーナーなども用意されているなど、まさにリモートを活用して分析作業をどうやって業務改善していくか、といったことを体感できる仕様になっている。
なお、同社では今後、さらにアフターコロナのニューノーマル時代におけるさまざまな社会課題に対応できる独創的かつ先進的な科学技術の活用を提案していきたいとしている。