JSOLと管清工業は11月10日、AI画像認識技術を活用したソリューションにより、共同で下水道管きょの異常判定作業の効率化を実現したと発表した。

両社は、2019年初旬より、共同でAI画像認識技術を用いて、下水道管きょの異常判定作業の効率化を目指し、実証実験(PoC)を継続的に行ってきている。そこで今回、業務で適用できる目途が立ったとし、2020年12月より管清工業の全国の支店で実際の業務運用の中でAI画像認識システムが活用されることになったとのこと。

  • 自動判定モデルの流れ

  • AI画像判定処理画面

JSOLはAzure上のAzure Cognitive Servicesを活用し、AIによる画像認識システムを構築し管清工業に提供した。Cognitive Serviceの事前学習済みのAI機能を活用することで、初期学習の負担を軽減するとともに、機能の使い方を工夫することで、検査者が見るべき箇所をガイドできるようにしたという。

また、検査者の意見を反映し、検査を効率的に行えるユーザーインターフェースを開発している。同社は今後、動画や写真を使いAIによる画像認識で目視点検業務を効率化したい企業が多数いると考慮し、同ソリューションの汎用サービス化を目指す方針だ。