コニカミノルタは11月6日、同社の画像IoT/AI技術と、それらの高速処理技術を活かした事業創出、技術開発の本格的展開のため、JR高槻駅に至近の研究開発拠点(高槻サイト)に「Innovation Garden OSAKA Center(センター)」を新たに竣工し、開設した。昨年8月には、関西地区における画像IoT開発のオープンイノベーション拠点である「Innovation Garden OSAKA Front(フロント)」を大阪 梅田に開設しており、Innovation Garden OSAKA Centerは関西エリアの画像IoT/AI開発、事業創出のハブとなる拠点として機能する。
同社は画像IoT/AI技術のコア人材を両拠点に集約・拡充を進め、両拠点を総称する「Innovation Garden OSAKA(イノベーションガーデン 大阪)」を起点に、画像IoT/AI技術を通じて非接触、リモート、リアルタイムな対応が可能となる多様なソリューションを創出する。
センターの主な特徴として、NECとローカル5G、KDDIとキャリア5Gの両開発環境を備え、ハイブリッドの5G開発環境を備えている。ローカル5Gとキャリア5Gのの活用は、システム全体の負荷軽減を図ることが期待でき、パフォーマンスの大幅な向上も期待できるという。この開発環境では、一般的なオフィス環境や工場などの製造現場、屋内外の連携などを想定した5G活用の実証実験を行うとともに、ローカル5G、キャリア5Gの優位性の実証などに取り組む。
また、産学連携、オープンイノベーションを推進するためオープンラボを開設し、オープンラボにはハイブリッドの5G開発環境を整備しており、実用化に向けた共同実験の場として、今後さまざまな業界のパートナー企業や大学などの研究機関にも提供していく。
さらに、写真フィルム、カメラ事業から派生した「みえないモノをみえる化」する画像IoTプラットフォーム「FORXAI(フォーサイ)」の技術開発を進め、提供を開始する考えだ。