竹中工務店とNTTドコモは11月5日、ドコモの「AI運行バス」システムを活用し、建設現場における需要に応じた貨客混載輸送を核とする「建設MaaSオンデマンド移動&搬送」実証実験において、貨客混載輸送の検証を同日から大阪市内で実施することを発表した。
両社は「AI運行バス」を活用した実証実験を、10月5日から実施している。10月5日〜11月4日の期間は人の移動を中心とした検証を行い、11月5日〜11月30日の期間はオンデマンドによる人・物品の貨客混載輸送の検証を実施する。
この実証実験では、人の移動時間を削減しながら、同時にそのモビリティ移動を利用した物品(建設副資材や弁当などの飲食物)の搬送を、システムを活用して利便性高く行うことを目指すという。
さらにモビリティ乗車中も、コロナ対策のほか、車酔い軽減対策やノートPCを利用しやすい環境整備をすることで、快適に仕事が進められる価値ある移動時間にすることを試みるということだ。
サービス対象者は竹中工務店社員および協力会社関係者約1,000名で、運行エリアは大阪市内の約10km区間、乗降ポイントは建設現場や事務所、行政機関を中心に約50拠点、車両は乗用車とワゴン車の2台で行われる。
実験では、サービス対象者が「Linking」対応のIoTデバイスを所持し、AI運行バス活用前後で比較することで、貨客混載オンデマンド輸送による移動方法の変化及び効率化の効果を検証するとうことだ。