リクルートマネジメントソリューションズは11月5日、学生のWeb面接に対する心象やWeb面接特有の事象と志望度・企業イメージへの影響などを調査した「大学生の就職活動調査2020」を発表した。これによると、企業がWeb面接を実施する場合、3つの大事にしたいポイントがあるという。
Web面接を経験した就活生は8割以上
同調査は同社が7月10日から7月13日にかけて全国の大学4年生および修士2年生を対象に実施したものであり、有効回答者数は1407人。
就職活動における本選考で面接経験がある学生のうち、Web面接の経験者は81%だった。Web面接の経験者比率は選考が進むにつれ減少するが、最終面接でも経験者は60%を超えた。
3次面接以降はWebより対面
同じく本選考で面接経験がある学生に、Web面接と対面面接のどちらが好ましいかを尋ねると、1次面接ではWeb面接を支持する学生が多かったが、3次面接意向では対面面接の支持がWeb面接を上回る。
Web面接を支持する理由では、「心理的な負担の少なさ」「時間・交通費の節約」「新型コロナウィルス感染症への懸念」が多い。
Web面接の実施における懸念点とは
Web面接に特有の事柄と志望度や企業イメージへの影響を見たところ、「面接官の反応が薄く、話の内容や熱意がきちんと伝わっているか不安になった」において、ネガティブな影響が最も大きい。
同社HRアセスメントソリューション統括部アセスメントサービス開発部サービス開発G研究員の山村優奈氏は、Web面接を行う上で具体的に大事にしたい3つのポイントとして、「学生の不安を和らげる場作り」「伝わっているということをカメラ目線やうなずき、相槌などで伝えること」「通信トラブルが発生した時の十分な配慮」を挙げている。