米国半導体工業会(SIA)は、2020年第3四半期(7~9月期)の半導体市場規模(3カ月移動平均値)が前四半期比11.0%増、前年同期比5.8%増となったこと、ならびに2020年9月の単月売上高は前月比4.5%増、前年同月比5.8%増の379億ドルとなったことも発表した。

  • SIA

    半導体市場の月間売上高推移 (1996年1月~2020年9月) (WSISの月次集計データをもとにSIAが3カ月移動平均値を計算し作図)

SIAのプレジデント兼CEOのJohn Neuffer氏は、「2020年第3四半期の半導体業界は、一般的な季節的傾向と半導体製品の需要の増加を反映して、堅調な売り上げを記録したが、パンデミックやその他のマクロ経済要因により、今後の市場には大きな不確実性が残る。ただし、米州への売り上げは9月も引き続き好調で、前年比20%以上の増加であったし、すべての主要な国・地域市場でも月次ベースで増加傾向になっている」と述べている。

なお、9月度の国・地域別売上高は、前月比では、中国が同7.9%増、アジア・太平洋/その他が同3.3%増、欧州が同3.3%増、米州が同2.2%増、日本が同1.5%増。前年同月比では、米州が同20.1%増、中国が同6.5%増、アジア・太平洋/その他が同2.9%増、日本が同1.8%減、欧州が同9.8%減となっている。