ネットワールドは10月30日、マルチクラウド/ハイブリッドクラウド環境で大容量データを保護・管理するためのソリューションとして、NetAppストレージソリューションと統合型バックアップアプライアンス「Rubrik(ルーブリック)」を連携したパッケージソリューションを全国の販売パートナー経由で、提供を開始した。
同パッケージを提供するにあたり、ネットワールドはネットアップとルーブリック・ジャパンの協力のもと、ネットワールド本社内の複合システム検証センター「GARAGE」において実用レベルでの技術検証を実施しており、結果の詳細レポートをパートナー、エンドユーザーに提供する予定。また、同社は技術サポート、コンサルティングなど、連携システム構築支援サービスを提供する。
Rubrikは、バックアップに必要なコンポーネント(バックアップサーバ、メディアサーバ、プロキシサーバ、バックアップストレージなど)を集約したハイパーコンバージド型アプライアンスを提供し、バックアップを自動制御する機能で自動運転的な管理、運用を可能としているほか、キーワード型検索機能、日本語化されたシンプルで直感的なインタフェースなどでバックアップの専門知識がなくても使いこなせるのが特徴。
今回の検証により提供開始する連携パッケージソリューションは「NetApp SnapDiff APIとの連携により大容量データのバックアップ時間の削減」「データアーカイビングソリューション連携でPB(ペタバイト)超の大容量データのバックアップ」の2つ。
SnapDiff APIは、スナップショット間のファイルやディレクトリのデータブロック差分を識別する内部エンジンとなり、増分バックアップの際にデータファイルの更新差分を特定するために、データを毎回フルスキャンする必要がなくなる。
これは、1回のバックアップ処理の所要時間を削減することができるほか、一度フルバックアップを取得した後は、永久に増分バックアップを可能とており、Rubrikは同APIとシームレスに連携することで、従来からのリストアの高速性・簡易性に加え、大容量環境のバックアップで課題となるファイルスキャン実行時間を短縮することを可能としている。
大容量データのバックアップに関してはRubrikの二次保管先としてオブジェクトストレージ「NetApp StorageGRID」を接続してアーカイブすることで、PB超の大容量バックアップデータの保管が可能になり、同オブジェクトストレージにあるデータも含めて、Rubrikで統合管理が可能。企業・組織に散在する膨大なデータを集約することでデータサイロをなくし、Rubrikで保護・管理されたデータをセキュアな状態で障害からの即時復旧やデータの利活用など、さまざまな用途に利用することができるという。