ソフトバンクは10月29日、NVIDIAのGPU(Graphic Processing Unit)を活用して仮想化した5Gの基地局(以下、5G vRAN)の技術検証を実施したと発表した。

今回、GPUを活用した5G vRAN向けソフトウェア「NVIDIA Aerial」の性能を検証。その内容は、上りおよび下りのデータ通信をシミュレーションし、処理速度と消費電力を測定するというもの。検証の結果、「NVIDIA Aerial」を活用した5G vRANソリューションは、5Gの通信性能を十分に発揮する上で求められる短い処理時間を満たすとともに、消費電力を抑えることができたという。

  • 左から、検証で使用したサーバとGPUカード

「NVIDIA Aerial」は、ハードウェアの進化に伴って開発を行うことなく、Massive MIMOによる周波数の有効利用など通信性能の向上と消費電力の抑制の両方を実現する。そのため「NVIDIA Aerial」を活用することで、仮想化による柔軟性を損なうことなく、効率性に優れた高速のネットワークを構築することが可能としている。

今回検証を行ったGPUを活用した5G vRANは、基地局設備にMEC(Mobile Edge Computing)の機能を持たせることで、クラウドゲーミングのようなMECを活用したサービスを、早期に展開することを実現する。