NTTデータ関西は、長距離・広範囲なエリアをカバーするWi-Fiアクセスポイントを用いたフロア空間可視化、コスト削減などの実証を開始した。
5月より、AP1基で約500mの長距離、電波基本角度横60度をカバーするWi-Fiアクセスポイント「長距離・高範囲Wi-Fi」を展開しており、屋内外の業務デジタル化を推進している同社。新たにオフィスフロアの効率的な活用、社内ITコストの低減に向けた概念実証を開始した。約320平方メートル、人員約50名シンクライアント端末約70台のビジネスイノベーション室のフロアのネットワーク環境を更改し、自社開発の技術で入退室、座席在席などエリアの人数をカウント。"密"回避のために居室率が一定に達するとコミュニケーションロボットがアラームを発するなど、同社が考える"空間の視える化"を実践している。「長距離・高範囲Wi-Fi」の導入によりネットワーク設備、付帯する工事や運用コストなど試算ベースで約1/4以下に低減させており、レイアウトの変更や拡張も柔軟に対応できることを同社はアピールしている。今後は、簡易カメラとAI画像認識技術を活用した検証も行いながら、迅速なネットワーク環境とレイアウト変更で、ウィズコロナ/アフターコロナに柔軟に対応できるソリューション拡充を目指す構えだ。