コニカミノルタとKDDI、NECの3社は10月29日、大阪府高槻市のコニカミノルタ「Innovation Garden OSAKA Center」内にau 5G基地局を設置し、ローカル5Gの免許取得を行い、5G技術を活用した新規ビジネス共創を目的とした「ハイブリッドの5Gオープンラボ」を11月6日から開設すると発表した。

  • Innovation Garden OSAKA Centerとハイブリッドの5Gオープンラボ

    Innovation Garden OSAKA Centerとハイブリッドの5Gオープンラボ

オープンラボでは、キャリア5Gとローカル5Gのハイブリッド開発環境を備えており、一般的なオフィス環境や工場などの製造現場、屋内外の連携などを想定した5G活用の実証実験を行うとともに、ローカル5Gの優位性の実証をはじめ実用化に向けた共同実験の場として、今後さまざまな業界のパートナー企業や大学など研究機関にも提供していく。

各社の役割としてコニカミノルタは光学・画像のコア技術にIoTとAI技術を組み合わせた「画像IoT/AI技術」で顧客課題を解決する新規事業の創出を進めており、画像IoT技術と5G技術をかけ合わせることで実現できる高画質動画の高速AI処理により、オフィス、製造現場、医療・介護、農業、エンターテインメントなど、さまざまな分野で生産性向上や安心・安全、驚きなど、新たな価値として提供することを目指す。

KDDIはオープンラボ内でau 5G基地局を設置し、コニカミノルタとKDDIのアセットを有機的に融合することで、リアルとバーチャルの垣根を超えるイノベーションや、新しい体験価値創出に向けた提案を共創していく。

NECはローカル5Gのネットワーク装置(基地局、コア)を設け、ローカル5Gを実際に体感し、検証できる環境を構築。この環境を通して、コニカミノルタや同社の顧客事業のDX化を支援する。さらに、NECはAIを中心としたICT技術、5G以外も含めたネットワーク技術とコニカミノルタの画像IoTを活用し、社会課題解決に向けたイノベーションの創出に取り組む。