SBテクノロジー(SBT)は10月27日、日本マイクロソフトが提供するクラウドネイティブなSIEM(Security Information and Event Management:セキュリティ情報イベント管理)ソリューション「Azure Sentinel」の導入支援を行う「SIEM構築支援サービス for Azure Sentinel」の提供を11月2日から開始すると発表した。
Azure Sentinelは、SIEM機能、SOAR(Security Orchestration, Automation and Response:セキュリティオーケストレーション自動応答)機能、UEBA(User and Entity Behavior Analytics:ユーザー、エンティティの振る舞い解析)機能の3つの特徴を持つクラウドネイティブのセキュリティ運用ソリューション。
SIEM機能では、あらゆるイベントログを一元管理し相関分析を行うことで脅威を検知し、SOAR機能は各種脅威情報の統合からインシデント対処まで運用の自動化が可能。UEBA機能は人(User)やモノ(Entity)の行動(Behavior)を解析(Analytics)することで、その人(モノ)が通常とらないような異常な行動を発見する。
Azure Sentinelを活用することで、セキュリティインシデントのアラート検知・分析・対応を高速化し、運用を自動化することを可能としている。
一方で、Azure Sentinelの利用を開始するにはログ収集・分析におけるルール設定や、運用自動化のためのSOAR構築など、セキュリティに対する知見やノウハウが求められるため、セキュリティ専任の担当者がいない企業にとっては自社だけでの導入は難しい場合があるという。
そのため、SBTの新サービスはログ収集やアラートルールなど初期構築に必要な作業をメニュー化し、各種設定をスムーズに行うほか、企業自身での運用を可能とするトレーニングも実施。運用支援においてもAzure Sentinelを使い続ける上で必要となる支援サービスの提供を予定(2021年1月提供開始)している。