各種センサー開発を手掛けるオプテックスと、自動ドア装置の販売や施工、保守サービスなどを行うフルテックは26日、共同開発した自動ドア遠隔モニタリングシステムの2021年1月からの提供開始を発表した。
国内の自動ドアの安全規格(JIS A 4722)に沿ったシステムは、CAN(Controller Area Network)通信とIoT技術を組み合わせたオプテックスの自動ドアデータプラットフォームを介してフルテック社のサーバーに送信され、自動ドア個別情報や安全運行に関わる約40項目の遠隔モニタリングがユーザーに提供される。故障発生時の対応のみならず、部品の予知保全などにも活用できるもので、フルテックが新たな保守契約サービス(「Fi-R」)として1月から提供する。
ビルや公共施設のスライドドアや回転ドア、工場のスイングドアからシャッターまでエントランスの安全と快適を保つ自動ドアセンサーを提供するオプテックスは、今後もプラットフォームを活かしたサービスを広げる構えだ。同社は、自動ドア本体やセンサーなどの接続機器の稼働状態閉回数などを取得し、リアルタイムに自動ドアの異常や故障を監視できる国内初のサービスになるとしている。