ジョイフルサンアルファ、あなぶきハウジングサービス、NECソリューションイノベータの3社は10月23日、長崎市の分譲マンション「アプローズ長崎南ベイサイドヒルズ壱番館」の敷地内にトレーラーハウスを設置し、居住者を対象とした顔認証技術を用いた無人店舗「FACE MART」を開店すると発表した。店舗オープンは同31日を予定している。

  • 完成イメージ

    完成イメージ

3社は分譲マンションの居住者に対し、利便性が高く、豊かな生活体験を提供することを目的に、リソースを掛け合わせてマンションのエントランス内に無人店舗を開発し、1年間の実証実験を経て、2020年8月30日に事業化した。

今回、より大型な多棟タイプのマンションに対応するため、マンションのエントランス内ではなく、敷地内にトレーラーハウスを設置する方式を開発した。FACE MARTのコンセプトとしては、マンションの共用部に無人店舗を出店することで、食から住へのダイレクトアプローチを行い、居住者にとっての「第二の冷蔵庫」「第二のキッチン」を目指す。

また、人に会うことなく日々の買い物を行えることや、購入者をマンション入居者だけに限定すること、換気への配慮を行うなど、新型コロナウイルス感染症に配慮している。

FACE MARTは、あなぶきハウジングサービスが管理受託している分譲マンションの敷地内に設置され、長崎市、時津町および長与町に14店舗のスーパーマーケットを展開するジョイフルサンアルファがマーチャンダイジングや商品供給など、運営面を担うことで、産直の新鮮野菜や果物などの商品も提供することを可能としている。

さらに、マンション入居者に限定したクローズド型の特徴を活かし、利用者の声を反映することで、小規模ながらもにニーズがある品揃えとする。

FACE MARTを支えるシステムは、NECソリューションイノベータの顔認証技術を利用した入退館システムとセルフPOSシステムを利用するほか、あなぶきハウジングサービスが提供するサービス「ハピット」のデジタルサイネージ・システムを利用した地域情報提供サービスも実装する。