PFUは10月22日、現場業務で発生する紙書類のデジタル化、業務連携を実現するサブスクリプションサービス「ワンタッチスキャンサービス」の提供を開始すると発表した。

近年、業務のデジタル化を検討する企業が増えてきているが、紙書類を電子化するためのスキャン機器の社内拠点への配備・運用や、業務システム連携、利用者教育など、短期間での実現には課題が多いのが現状だ。

  • 「ワンタッチスキャンサービス」のイメージ図

同サービスは、PCを使わずに紙の電子化とデータ転送が可能なネットワークスキャナー「fi-7300NX」を活用し、紙書類を取り扱う経費精算、文書のデジタル化や保管などの業務で利用しているクラウドサービスにデータを連携するサービス。紙書類のスキャン処理はICカードによる利用者認証とスキャナーのタッチパネルメニュー操作で行う。

同サービスの特徴としては、業務ごとに利用者が異なる処理手順や特殊なITスキルを覚える必要がなく、スキャナーのタッチパネルメニューを選択して紙をスキャンするだけで、紙のデジタル化と業務連携が実現可能な点が挙げられる。

ユーザーは、拠点に配備するネットワークスキャナー、保守、設定、配送、運用保守、撤去まで、初期費不要の月額料金制のサブスクリプションサービスとして利用できる。スキャナー1台からのスモールスタートでの段階的な導入も可能で、配備拠点の新設・廃止が発生しても全体の台数が変わらなければ月々の料金は不変だという。

同サービスの販売価格とサービス体系は以下の通りで、同社は、今後3年間で30億円の販売を目指すとしている。

  • 「ワンタッチスキャンサービス」販売価格とサービス体系