住友商事は22日、住商グローバル・ロジスティクスとともに物流フルフィルメントをプラットフォームで展開するオープンロジ社と業務提携契約を締結したことを発表した。住友商事は第三者割当増資の引き受けを行う。
オープンロジは、ECストア構築時に必要となる商品マスタ登録や入出庫など物流業務の運用をオンラインで完結させる物流フルフィルメントのプラットフォームを展開。商品一覧や登録、更新・削除など在庫情報と連動するアイテム情報から入庫や出庫依頼を行うAPI「OPENLOGI API」も開発しており、ECにおける物流業務の効率化・自動化を推し進めている。
住友商事は、総合商社としてのグループネットワークを活かした物流施設「SOSiLA」を2013年からスタートさせており、自律走行型搬送台車を用いる施設を国内の消費地近辺で稼働させている。住商グローバル・ロジスティクスは、EC事業者に対して、品質検査や流通加工作業を含む入荷・保管・出荷業務を提供してきた実績を持っている。今回の提携について、オープンロジと同様に事業者のEC立ち上げや運営を助けるサポート事業者"ECプラットフォーマー"の増加がショップ開設のハードルを下げ、国内外を問わずに急激な成長をもたらしていると住友商事は述べている。また、一方で倉庫や配送会社の人手不足や人件費上昇という課題があることも指摘している。