freeeは10月21日、国内のスモールビジネス(従業員数300名以下規模)に従事する4463人を対象にITシステムの利用に関するアンケート調査を実施したと明らかにした。
スモールビジネスの半数以上は業務に必要なITシステム導入に意欲的
中小企業におけるITシステム導入意欲について54.2%の企業は業務に必要なITシステムを導入していきたいと回答しているほか、19.3%の企業は社内の業務効率化のために、積極的にITを活用していきたいと考えており、ITシステム導入意欲について都市圏(東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、愛知県、大阪府)とそれ以外の地域で大きな差は見られなかったという。
スモールビジネスのITシステム導入状況は業務領域毎に差異が見られ、1位は表計算・グラフ作成、2位は給与計算、3位はグループウェア・メール、4位はファイル共有、5位はスケジュール管理の順となった。51の業務領域の中で見られた特徴として、特にWeb会議・オンライン会議の領域では従業員規模が大きいほど導入率が高いことが判明した。
スモールビジネスの38.8%が「リモートワークを実施し、新たにITシステムを導入した」「リモートワークを実施し、新たにITシステムを導入検討している」「リモートワークを実施したが、新たにITシステムを導入・検討しなかった」と回答しており、リモートワークを実施している。さらに、回答のうち約半数の48.1%はリモートワークを行う際にITシステムを実際に導入した・または検討したという結果となった。
これにより、リモートワークをした会社ほど、ITシステム選定時にクラウドサービスかどうか、ITシステム同士の連携がしやすいかを重要視している。
クラウドサービスやシステム連携が可能なツールのニーズが高まると想定
今回の調査により、スモールビジネスの半数以上がITシステム導入に意欲的であり、さらに地域を問わず全体的にITの重要性が認識されていることに加え、スモールビジネスにおいても一定数の会社はリモートワークを実施している。
それらの企業はITシステム導入に対しても積極的であり、さらにシステム選定時にクラウドサービスであるか・システム同士の連携を重要視していることから、さまざまなツールを活用してリモートワークを実施していると考えられるという。このような点から今後クラウドサービスやシステム連携が可能なツールの普及が見込まれると考えられるという。