北國銀行は10月22日、NECと連携してIT基盤システムの全面更改を実施し、2020年10月19日より新システムの稼働を開始したと発表した。

クラウドサービスを本格的に活用した新システムにより、業務生産性の向上や、ニューノーマルに対応したさらなるワークスタイルの変革、ITコスト削減の実現につなげるとしている。

  • 新システム 概要図

具体的には、Microsoft 365やMicrosoft Azureなどのクラウドサービスを活用し、インターネットメールのクラウド化や、行外からアクセス可能なサービスの拡充などを実現することで、利便性・操作性の向上を図る。行員は配布されたタブレット端末とスマートフォンを活用することで、より効率的なリモートワークが可能となり、ニューノーマルにおける新しいワークスタイルの実現につなげる。

また、クラウド化の際に課題となるセキュリティリスクについても、ゼロトラストモデルを目指し、金融機関に求められる厳しいレベルの対策を実施する。さらに、クラウドを活用することで、更改コスト・運用コストの削減も期待できるとのことだ。

北國銀行は、IT基盤システムのクラウド化を皮切りに、地方銀行初となる勘定系システムを含めたオールクラウド化を目指すとしている。