電通とグッドパッチは10月21日、企業のデジタル領域の新事業・プロダクト開発において、顧客体験を起点としたサービスデザインと、事業成長に向けたマーケティング戦略を、一気通貫で提供するプロジェクト「X Design Partner(エックス デザイン パートナー)」立ち上げたと発表した。
両社はその一環として、サービスデザイン・UI・UX開発からタグライン・キャッチコピー開発、ローンチ後のマーケティングコミュニケーション戦略まで行う「開発初期から・同時進行で・一貫して検討、実施するサービス」の提供を2020年11月2日より開始する。
同プロジェクトにおけるサービスは、開発初期段階からプロダクトデザインとマーケティング戦略を支援すると同時に、ターゲットの設定や顧客体験を踏まえたコンセプト、マーケティング視点からのメッセージ開発を同時に検討・設計する。これにより、検証の際はプロダクトとコミュニケーションを合わせてユーザーに評価してもらうことができ、時間の効率化だけでなく、開発段階から事業成長を視野に入れたマーケティング文脈を組み込むことが可能だとしている。
同プロジェクトにおける両社の役割として、グッドパッチは、顧客体験を起点としたプロダクト・サービス戦略からUI・UXデザイン、開発を中心に行い、電通はマーケティング視点からタグライン・キャッチコピー開発、ブランディング、統合コミュニケーション、グロース戦略立案を行う。
また、同プロジェクトにおけるプロセスは大きく3つに分けられる。初めに、自社内・ユーザー・マーケットに関するリサーチを行い、新規事業・プロダクトコンセプトを策定する。次に、策定した新規事業・プロダクトコンセプトに基づいて、プロトタイピングとメッセージ・イメージボードを制作する。最後に、事業・プロダクトの開発とマーケティングコミュニケーション戦略の策定を行い、プロダクトローンチ後の事業成長を促進させる、といった流れだ。
同サービスは、企業の新しいプロダクトのローンチを前提として3カ月から半年程度の期間を想定しているといい、企業の目的や課題に合わせたカスタマイズも可能だという。