NECソリューションイノベータは10月21日、経済産業省の「サービス産業強化事業費補助金(認知症共生社会に向けた製品・サービスの効果検証事業)」に採択され、エムダブルエス日高、シアン、ハコスコ、トータルブレインケアの4社と協力し、高齢者向けのオンライン旅行サービスの社会実装に向けた検証に取り組むと発表した。
同事業では、介護事業者を通じて、高齢者や認知症の方向けにより付加価値を付けた保険外サービスとして、VRオンライン旅行サービスの提供を行う。介護スタッフのサービスの下、旅行計画から旅行後の振り返りまで一連の旅行体験に参加することで、参加者同士や介護スタッフとのコミュニケーションの活性化を図るとしている。介護事業者は、ツアーガイドの案内に沿って、オンラインで旅先を散策するプログラムを介護施設内で実施し、5社とともにその効果を検証する。
具体的な検証内容は、安全・安心なVRオンライン旅行サービスへの参加、参加者同士や介護スタッフとのコミュニケーション活性化による参加者のQOL向上、旅行体験を通じた、高齢者・認知症の方と家族との新たなコミュニケーションによるインフォーマルケアコストの低減、介護事業者のサービス向上の4つ。
同事業における5社それぞれの役割は下図の通り。なお、各観光地との企画調整・検討や旅行コンテンツへの知見提供はRidilover(リディラバ)が行い、パナケア真中と善光会が介護事業者として、北海道釧路市、沖縄県南城市が旅行コンテンツ撮影地として協力を行う。