ON Semiconductorは10月19日(米国時間)、産業機器向けCMOSイメージセンサXGSファミリとして、45Mピクセル品「XGS 45000」、30Mピクセル品「XGS 30000」、20Mピクセル品「XGS 20000」の3製品を追加したことを発表した。 また、併せて29mm×29mmとコンパクトな設計を可能とする5Mピクセル品「XGS5000」の追加、ならびに3Mピクセル品「XGS3000」ならびに2Mピクセル品「XGS2000」の量産提供が開始されたことも発表された。
XGSファミリは主にIoTアプリケーション向けに開発されたCMOSイメージセンサで、3.2μmのピクセルサイズによる高解像度と、独自のピクセル設計による低ノイズパフォーマンスとイメージ品質の確保を可能としている。 また、グローバルシャッタにより、モーションアーティファクト(ノイズ)なしで移動オブジェクトのキャプチャも可能である。 加えて、XGSファミリはいずれも共通アーキテクチャで提供されているため1つのカメラ設計で複数の解像度の製品を容易に開発ができるため、市場投入までの時間の短縮なども図ることができると同社では説明している。
なお、これら新製品は、すでに産業用アプリケーションや高度交通システム(ITS)向け製品での採用が進んでおり、テレダインイメージングは同社の5GigEエリアカメラ「Genie Nano-5G」に、今回の3製品を搭載したバージョンを追加しているほか、高度交通システム(ITS)の交通画像/車両認識用カメラソリューションのプロバイダーであるJAI A/Sも、同社の新製品となる45Mピクセル産業用カメラ「SP-45000M-CXP4」にXGS45000を採用するなど、さまざまな分野での活用が進められているという。