パナソニックLSネットワークスは10月19日、オフィスなどの建物内にいる人やモノの位置情報をデータ化するソリューション「POSITUS(ポジタス)」を同30日から発売する。同ソリューションはBLE(Bluetooth Low Energy)発信ビーコン、専用スキャナ、専用サーバ、ネットワーク機器(PoE HUB)で構成している。
POSITUSは、社員の所在確認やグループの出社状況の把握などフリーアドレス運用をサポートするシステムとなり、専用スキャナはPoE HUBからLANケーブル1本で通信し、給電もされるため電源工事が不要。
オフィス内では、BLEをベースとしたビーコンの信号を複数の専用スキャナが受信し、そのビーコンの受信電波強度(RSSI)を専用サーバで解析し、ビーコン位置を測位するほか、測位された個々のビーコンの位置情報をフロアレイアウト画面へ表示することで、人やモノの位置情報データが表示される。
同データを基に、スペースの活用度合いや人の交流、未活用スペースなどの見える化が可能となり、オフィスレイアウトや働き方改善につなげるデータとして活用できる。
また、オフィススペースや休憩室の混雑度をヒートマップで表示することができ、使用する前に混雑状況が確認できる。さらに、過去1ヵ月の位置情報データをダウンロードして分析などで活用を可能とし、測位した位置情報の履歴データ1ヵ月分がCSV形式でダウンロードできる。同データを用いれば、例えば会議室やコミュニケーションエリアの利用状況から最適な活用スペースを検討するなどオフィス運用の改善や、自身の行動の傾向を客観的に把握することで生産性の向上につなげるといった業務改善に活用を可能としている。
そのほか、他システムと連携できるAPIを標準装備し、APIを活用すれば他システム側が人の位置情報をベースとした新しいサービスを提供でき、これまでのオフィス環境をより使いやすく快適にアップデートすることができるという。