OpenBSDプロジェクトは10月18日(米国時間)、「OpenBSD 6.8」においてOpenBSD 6.8をリリースしたと伝えた。OpenBSD 6.8では、POWER8およびPOWER9 CPUを搭載したPowerNVシステムをサポートした新しいpowerpc64プラットフォームが追加されたほか、多くの改善やバグ修正が行われている。
上記以外のOpenBSD 6.8における変更点は次のとおり。
- カーネルでの時間測定の改善
- さまざまなカーネルの改善
- さまざまなユーザーランド機能の追加
- ハードウェアサポートの改善とドライバーのバグ修正
- ネットワークハードウェアサポートの追加および改善
- ワイヤレスネットワークドライバーの追加および改善
- 新しいarm64およびarmv7ハードウェアのサポート
- IEEE 802.11ワイヤレススタックの改善
- ネットワークスタックの改善
- インストーラーの改善
- FFS2ファイルシステムの改善
- セキュリティの改善
- ルーティングデーモンおよびその他のユーザーランドネットワークの改善
- OpenSMTPD 6.8.0のサポート
- LibreSSL 3.2.2のサポート
- OpenSSH 8.4のサポート
OpenBSDプロジェクトは1995年10月にNetBSDからフォークする形でスタートした。したがって、今月でちょうど誕生から25周年を迎えることになる。現行のメジャーバージョンであるバージョン6.x系は2016年9月にリリースされたもので、6.8はその8番目のアップデートに当たる。同プロジェクトではおよそ半年ごとに新バージョンを公開するリリースサイクルが採用されており、前回のリリースは4カ月前の2020年5月だった。
OpenBSD 6.7から6.8への細かな変更点は「OpenBSD 6.8 Changelog」にまとめられている。OpenBSD 6.8へのアップグレード方法については「OpenBSD Upgrade Guide: 6.7 to 6.8」で解説されている。