キヤノンマーケティングジャパンとキヤノンITソリューションズは10月16日、「西東京データセンター2号棟(以下、2号棟)」を2020年10月30日に竣工すると発表した。
2号棟は、安定した地盤に立地し、2,880ラックの設置が可能なスペースと25MVAの受電容量に加え、ファシリティとセキュリティを備えている。また、長年のデータセンター運営で蓄積した知見・ノウハウをもとに、「M&O認証」を取得しており、第三者機関が証明するグローバル基準の運営品質を提供する。これに加え、入退室認証システムにキヤノンの顔認識技術を採用し、認証にかかる時間を短縮するとともに、センターの安全性を防疫面からも高めている。
同データセンターを中心とするITインフラサービス事業では、クラウドサービス「SOLTAGE」、外部クラウドサービスと組み合わせたハイブリッドクラウド環境などのインフラ基盤を提供している。
同データセンターが支えるキヤノンMJグループのSaaSサービスはキヤノングループが保有する自然言語処理技術や画像処理技術に、AIの技術を組み合わせることで、コールセンター応対内容やSNSといった顧客の声からのトレンド分析、農作物の収穫量予測といったソリューションを提供している。
両社は、これら各種サービスやさまざまなデバイスからデータセンターに集まる膨大なデータを蓄積、分析、予測し得られる情報を活用することで、新たなサービスや顧客価値の創造を目指す方針だ。