LeapMindは10月15日、エッジAIの社会実装に向けた「Efficiera FPGAパートナープログラム」の提供を開始したと発表した。
同プログラムは“顧客課題を解決可能なAI搭載製品・ソリューションの共創”を目的としており、第1弾認定パートナーとして、PALTEK、マクニカ アルティマカンパニー、ジーニックの3社が参画している。同プログラムに参画することで、自社の製品・サービスとLeapMindが開発した極小量子化技術により、エッジデバイスでの高度な推論処理を可能とする半導体IPである「Efficiera」を組み合わせて、顧客の要望に応じたサービスやシステムを開発・提供することや、Efficieraに付加価値をつけたパッケージサービスの開発をすることが可能になる。また、LeapMindのエッジAIに長けたエンジニアからの案件に対する技術サポートや、複数のパートナー企業と連携する形での共同プロモーションを図るといったこともできるとしている。
Efficieraは、FPGAもしくはASIC上でCNNの推論演算処理を低消費電力ならびに小面積で実現する低消費電力AI推論アクセラレータIP。ディープラーニングモデルの実用化において、帯域幅、リアルタイム性、経済性、信頼性、セキュリティの課題の関係で推論をクラウドではなく、エッジで実行するケースが増えているという背景から、FPGAを搭載したエッジデバイスで手軽にディープラーニングを活用してもらうべく、開発が進められてきており、2020年秋に正式なリリースがなされる予定となっている。
なお、同プログラムの対象は、AI搭載FPGAシステムの構築に不可欠なコア技術を有しており、かつ顧客と長年にわたって信頼関係を構築してきたソリューションプロバイダとしており、LeapMindでは、今後も参画企業を増やすべく、取り組みを進めていくとしている。