ソフトバンクは10月14日、店舗やオフィスの警備、不正なレジ操作の早期発見、混雑度や温湿度の管理など、1台で多様な用途に利用可能なIoTカメラ「スマートAIカメラ」の提供を開始した。最初の導入企業としてSCSKサービスウェアが営業終了後のコールセンターの警備や、営業時間中の温湿度や出勤率の可視化などに「スマートAIカメラ」を利用することが決定している。
スマートAIカメラは、動体検知センサを搭載したIoTカメラ。人の侵入などを検知すると、専用アプリをインストールしたスマートフォンやパソコンでリアルタイムに通知を受け取ることができるほか、管理者画面で事象発生時の映像だけを切り出して確認することができる。
音声の入出力にも対応しているため、音声機能を利用することで映像と一緒に音声を確認したり、侵入者の発見時などに管理者画面からカメラを通して注意喚起を行ったりすることを可能としている。
また、POS(販売時点情報管理)システムやドアの開閉センサ、施錠・開錠センサ(スマートロック)、温湿度センサと連携が可能なため、POSシステムに登録されている売上金額とレジの中にある金額が合わないなどの課題を抱える店舗は、レジの操作時の映像だけを抽出して、従業員による窃盗などの有無をスピーディーに確認することが可能。
さらに、事前に設定した範囲外の温湿度を検知した場合に通知を受け取り、環境の維持に役立てることができる。なお、スマートAIカメラは混雑度の解析にも対応しており、今後は飲食店の予約管理システムと同カメラを連携させ、AIが自動で空席を検知して予約システムに反映する機能も提供を予定し、店舗スタッフの業務効率化と集客に貢献するという。
そのほか、AIで来店者の性別や年代を推定して飲食店や小売店のマーケティングに活用できる機能や、動線をヒートマップで可視化し、店内のレイアウト変更などに役立てられる機能なども提供を予定している。