Microsoftは10月13日(米国時間)、「Support for Office 2010—and Office 2016 for Mac—has ended: Here’s what you need to know - Microsoft 365 Blog」において、Office 2010およびOffice 2016 for Macのサポートを終了したことを伝えた。これらの製品については、今後バグ修正やセキュリティアップデートの提供を含むすべてのテクニカルサポート提供されないため注意が必要となる。
Office 2010は2010年6月に発売され、2015年10月にメインストリームのサポートが終了して以後、延長サポート期間に入っていた。Office 2016 for Macは2015年9月にmacOS向けに発売され、延長サポートの対象外なため、メインストリームのサポート終了とともにすべてのサポートが停止される。今回のサポート終了は、いずれも事前にアナウンスされていた通りの対応である。
サポートの切れたOffice製品については、今後不具合やセキュリティ上の脆弱性などが発生したとしても、それを修正する手段が提供されない。そのため、使い続けるとセキュリティリスクやコンポライアンスの問題が増大する可能性がある。Microsoftは、早期にMicrosoft 365 AppsまたはOffice 2019に移行することを推奨している。
サブスクリプションライセンスで利用できるMicrosoft 365 Appsにはクライアントにインストール可能なすべてのOfficeアプリケーションが含まれており、定期的に最新版に更新される。ユーザー1人当たり最大で5台のPCおよびMacにアプリをインストールできるのが大きな特徴。Office 2019は従来と同じ買い切りのライセンスで、ライセンスごとに1台のPCで利用可能。
Microsoft 365 Appsを採用する場合、クラウドベースのサービスへの移行となるため従来とは勝手が異なる可能性がある。そこでMicrosoftでは、各種ドキュメントや支援ツールを提供することで、Microsoft 365 Appsへの移行を後押ししている。