阿蘇火山博物館は10月9日、度重なる自然災害や新型コロナウイルス感染症拡大により大きな影響を受けた観光業の早期回復を目指し、ガイドツアー業務のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)への取り組みを開始したと発表した。
阿蘇市および阿蘇火山博物館、NECの三者は、阿蘇市ひいては阿蘇地域における「安全・安心かつ持続可能なまちづくり」の実現を目指し、包括連携協定を締結している。阿蘇地域では近年、地震や火山噴火、豪雨災害などが相次いでおり、同包括連携協定により、先進技術を活用した災害対策や観光振興の強化に取り組んできたという。
そこで阿蘇火山博物館は、同取り組みの第1弾として、NECソリューションイノベータが提供する「NEC ツアーガイドマッチング支援」を採用し、クラウドを活用したガイドツアー業務の効率化を図る。
今回の採用により、所属ガイドの基本情報やスキル、ガイド実績をデータベース化し、案件管理やガイド手配業務を効率化することで、ガイド手配を担うガイドセンター管理者の業務負荷を軽減するとともに、どのスタッフでも対応できるよう業務の標準化に取り組む。
また、ガイドからの日報やアンケート回答など日々のガイド情報をデータ化し、蓄積・参照できる仕組みを活用することで、ガイドサービスの改善や新たなガイドツアーの開発に取り組み、顧客満足度向上を目指すとしている。さらに、ガイド同士でガイド実績データを共有することで、ガイドスキル向上の機会を創出し、モチベーションの向上につなげていくとしている。