アクセンチュアは10月8日、アクセンチュアが提案・提供するサービスに、AI領域における知見、技術や人材を組み入れ、AI活用を支援する拠点 「AIセンター」を東京都港区の赤坂インターシティオフィス内に開設したと発表した。また、筑波大学 人工知能科学センターとともに、AI活用における人材育成や研究開発、エコシステム構築分野での産学連携を推進していく。
今回、同社ではあらゆる側面でAIを活用し、顧客に提供するサービスを高度化、効率化させるため関連する専門家、知見や機能をAIセンターに集約させた。また、イノベーション創発拠点のアクセンチュア・イノベーション・ハブ東京(AIT)に対して、お客様からのニーズや市場動向をふまえて、AIセンターで開発するソリューションやデモなどの素材をタイムリーに展開することで、AITの利用体験のさらなる向上にもつなげるという。
AIセンターでは、顧客に対する提案の初期段階から、AIの専門家やデータサイエンティストが参画し、AIを活用することでリアルな効果シミュレーションを行うほか、実際に動作するデモを迅速に開発。また、各産業の専門家と連携することで、汎用性の高いAI Poweredサービスの開発や展開を加速させるほか、幅広い顧客に向けた分析業務の効率化を図る。
さらに、AI関連トレーニングプログラムや環境を拡充することで、アクセンチュア社員全体のAIおよびアナリティクススキルを向上させるほか、大学や研究機関とも連携し、先進的なAIに関する共同研究や情報発信を行う。その中でもアクセンチュアと筑波大学は、AIセンターを介してAIに関する学術的な知識と、ビジネス現場での実践的なAI応用力に関する知見を共有し、実社会の課題解決に貢献する人材育成とその仕組みを構築する。
加えて、先進的な共同研究や筑波大学発スタートアップの立ち上げ支援も行い、両者共創によるイノベーションを促進し、第三者とも協働することで実社会における課題解決に向けた、先進的なAI技術を活用する共同研究の実施や、実証の場を整備する方針だ。