パーソルテクノロジースタッフは10月8日、ICT教育において課題を抱える学校に対し、プログラミング教育を担当する教職員へのサポートが可能な、エンジニア派遣サービスを開始すると発表した。
プログラミング教育は小学校では2020年から、中学校では2021年から必修化され、新学習指導要綱において年度ごとのレベルが定められている。しかし、具体的に「何年生でどのようなプログラミングを学ぶか」については新学習指導要綱に明記されていないため、教育現場で定める必要がある。
LINEみらい財団の調査結果によると、プログラミング教育必修化に対して不安を感じている教職員は全体で7割以上、さらに、プログラミング教育を統括する立場の教員であっても約6割が不安を感じているという現状がある。
また同調査では、教職員がプログラミング教育において重視しているのは、予算の有無に次いで、学校へ講師派遣を行う団体の有無という結果も出ている。
今回、同社が提供を開始するエンジニア派遣サービスは、営業担当が課題や現在のフェーズをヒヤリングした後、キャリアコーディネーターが必要なスキル・経験、教育現場にマッチする人柄かどうかを考慮したうえで派遣するエンジニアの人選を行う。
派遣エンジニアは、校内ICT環境に必要な機器選定やキッティングから、年度ごとのレベルに合わせた学習カリキュラムや教材を決定するための知識面のサポ―ト、授業に際した教職員の事前インプット、授業実施時のサポートなど、ICT教育におけるさまざまなシーンにおいて必要な支援を行う。また、派遣エンジニアが学校内で教職員と一緒に作業を行うことにより、ノウハウが校内に蓄積されるようサポートすることが可能としている。
対面での派遣サービスは週1日から利用可能で、1日当たりの就業時間も相談可能。利用料金は週2日、1日当たり4時間程度の就業を行った場合で、約13万円/月から(エンジニアのスキルに応じて変動)となっている。