Microsoftはこのほど、2020年12月31日をもってWindows版のOffice Lensの一部のクラウド連携サービスとMicrosoftストアでの配布を停止すると発表した。公式サイトのサポートページ「Windows 版 Office Lens」に掲載された注意書きによると、「写真を OneDrive、OneNote、Word、PowerPoint、PDF に保存するなど、Office Lens for Windows の特定のクラウドベースのサービスは、2020年12月31日以降利用できなくなります」とのことだ。
Office Lensは、PCやスマートフォンのカメラを使用してテキストや画像を取り込み、トリミングしてデジタルデータとして保存することができるアプリケーションである。ホワイトボードや書類の内容をキャプチャする、手軽で便利なスキャナーとして利用できる。取り込んだデータをPDFやWord、PowerPointなどの形式に変換して、クラウドサービスのOneNoteやOneDriveに保存することも可能。
2020年12月31日に停止されるのは、このクラウド連携サービスだ。すでにインストール済みのアプリに搭載されているその他の機能は引き続き利用することができるという。ただし、クラウド上の「最近のアップロード」タブに保存されたキャプチャについてはWindows版Office Lensからはアクセスできなくなるため、それらのファイルは2020年12月31日までの期限内にバックアップを取っておく必要がある。
クラウド連携サービスの停止に加えて、Windows版Office Lensは現在はMicrosoftストアからインストールできるが、2021年1月1日以降はMicrosoftストア経由での配布も停止するという。引き続きOffice Lensの全機能を利用したい場合は、iOS版またはAndroid版の最新バージョンを利用することが推奨されている。