パナソニックi-PROアイプロセンシングソリューションズ(i-PRO)は10月6日は、感染症の拡大防止対策を支援する映像監視システムを開発し、パナソニック システムソリューションズ ジャパン(PSSJ)を通じて販売することを発表した。

  • 発熱者検知の画面イメージ

    発熱者検知の画面イメージ

同システムは、オフィスや商業施設、工場、病院などの人が集まる現場において熱が疑われる者の特定や動きの把握、マスクを着用しない者の発見、特定・発見した対象者への注意喚起や入場管理を支援するもの。「発熱者の検知」(2020年11月発売)および「マスク非着用者の検知」(2020年12月発売)の2つの用途から構成されている。

このうち「発熱者の検知」は、i-PROとコニカミノルタが連携して開発。i-PROのネットワークディスクレコーダーをネットワークサーマルカメラとアプリに連携させ、非接触で人間の体表面温度を計測するとともに、サーマルカメラで撮影した可視映像とサーマル映像をネットワークディスクレコーダーに記録するという。

発熱者を検知すると、管理担当者へ通知もしくはデジタルサイネージの画面案内を行うことで対象者への声がけや誘導が可能。遠距離から体表面温度を測定できるため、測定する側・される側双方の負担を軽減できるとしている。ネットワークディスクレコーダーに記録された映像は、発熱者を検知した場合にアラーム情報を元に確認できるため、発熱者の動きの把握や、濃厚接触者を特定する手がかりを得ることが可能だとしている。

  • マスク非着用検知の画面イメージ

    マスク非着用検知の画面イメージ

「マスク非着用者の検知」は、i-PROの「AIマスク非着用検知アプリケーション」をAIネットワークカメラで稼働させ、カメラ単体で映像内の人物を特定し、その人物の顔にマスクが装着されているかどうかをAIテクノロジーにより判定するという。

複数の人のマスク非着用を同時に検知できるため、人の流れを妨げることなくマスク着用をチェック可能。マスク非着用者が検知された場合はその映像を記録するほか、デジタルサイネージを接続して画面案内によって対象者への注意喚起を行うこともできるということだ。

  • システムの全体構成イメージ

    システムの全体構成イメージ