PFUは10月7日、来年3月からマイナンバーカードが健康保険証として利用できるようになることや、保険資格が確認できる「オンライン資格確認」がスタートすることから、医療機関・薬局向けに「顔認証付きカードリーダーCaora(マイナンバーカード対応)」を提供すると発表した。
同カードリーダーは「オンライン資格確認」対応で、接触による感染リスクを低減しながら保険資格をその場で確認できる。本体のみで本人認証を行い、PC側の処理を軽減して1台のPCでCaoraをを4台まで台接続できるという。
顔認証は、眼鏡やマスクにも対応し顔写真などによる他人へのなりすましを検知できるAI顔認証技術も内蔵している。広角のカメラレンズを搭載し、背の低い車いすに乗った人でも顔認証が可能。顔認証や文字認識処理を全てカードリーダー内に実装していることから、PC側の処理負荷も少なく、本人認証はクラウド上のAIなどを利用せずCaora内で実施され、データは保存されないという。
カード再読取を不要とする「Wスキャン」技術搭載(特許取得済)し、独自の構造で2方向からフラッシュ撮影する「Wスキャン」でマイナンバーカードをきれいに読取るとしている。
PFUは、富士通Japan(販売元)と連携し、Caoraを医療機関・薬局等にSIを含めて提供する。なお、既存のレセコン端末とも接続可能だという。
「Caora」の表示機能は、5インチ タッチパネルディスプレイ(静電容量方式、1280×720pixel)、外形寸法はW170×D230×H200mm、質量は2kg以下。