EvonetixとAnalog Devices(ADI)は、2019年1月より進めてきたMEMSベースのシリコンチップを活用したDNA合成制御手法に関する提携を拡大し、 MEMSプラットフォームの制御システムの小型化に向けたASIC、およびフロー・セルで構成される統合型ソリューションの共同開発を進めることで合意したと発表した。

この提携は、Evonetix独自のMEMSベース・シリコン・チップの進化と商用化に向けたスケールアップ、ならびにDNAデスクトップ・ライタの開発のスピードアップを図る目的があるとしている。

EvonetixのDNA合成技術は、プラグ・アンド・プレイ型の装置として研究機関に販売され、高精度、大規模、高速でDNA合成の実行が可能となるため、合成生物学業界の急速な成長に貢献する技術であるとしている。

なお、ADIのデジタル・ヘルスケア担当上席副社長であるPat O’Dohertyは今回の提携に関し、 「ゲノム・アセンブリの速度向上とコスト削減を実現し、この新たな手法を、手頃な価格の医薬品の生産と世界の様々な疾病の治療に役立てることだ」とコメントしており、半導体技術のさらなる活用分野の拡大に意欲を見せている。

  • Evonetixのチップ開発技術イメージ

    Evonetixのチップ開発技術イメージ