CCCマーケティングは10月2日、TVCM出稿分析ツールである「Market Watch Shoppers Heatmap for TV Planning」(MKW SH)を提供開始した。併せて、10月5日から11月2日の期間において、無料デモ版を提供する。
新サービスは、全国約38万人のTV視聴データと購買データを連携したマーケティングデータを基に、日本全国32の放送エリアにおける地上波の視聴実態を購買と掛け合わせて分析できるというWebツール。
加工食品、調味料、醤油といった約4500種類の分析セグメントを設定し、CM出稿枠のリーチ率や含有率を分析しプランニングできる。従来のデモグラフィックによらない購買起点でTVの価値を分析利用できるツールとして、全国のTV局や広告会社、広告主向けにサービスを開始した。
同サービスの特徴として同社は、多様な分析セグメント、わかりやすい指標、一覧性のあるUI(ユーザーインターフェース)、実務に即した条件設定の4点を挙げる。
分析セグメントは、全国32エリア・約4500のセグメントで分析やプランニングが可能という。指標は、リーチ率・含有率の指標を、延べ平均、枠数の3パターンで並べ替えが可能とのこと。
一覧性のあるUIとしては、放送エリア内のTV局比較がヒートマップで比較可能な点を挙げている。実務に即した条件設定としては、逆Lやコの字等、出稿パターンに即した条件設定機能を搭載するとのこと。
同サービスの対象エリアとTV局は、全国32の放送エリアの系列民放テレビ局だが、独立系TV局は含まない。設定可能な分析セグメントのうち、購買は中分類・小分類・細分類として、最大約4500カテゴリ(全国の合計)。
中分類としては、加工食品、菓子類、日用雑貨、OTC医薬品、化粧品などを、小分類としては、調味料、アイスクリーム類、衣料用洗剤類、ドリンク剤、メイクアップ化粧品などを、細分類としては、醤油、プレミアムアイス、柔軟剤、ミニドリンク剤、マスカラなどをそれぞれ設定可能。
属性は約1050セグメント(全国の合計)であり、性年代、配偶者有無、同居形態、同居子供有無・年齢、個人・世帯年収、職業、運転免許有無、自家用車有無、車(国産車または外国車)、趣味・関心(グルメ、SNS好きなど)を設定できる。なお、エリアによってカテゴリやセグメント数は異なるとのこと。
その他の設定条件として、評価指標(リーチ率、含有率)、放送局(エリア内の民放全局)、ランキング(指定した曜日・時間帯別ランキングの枠)、ゾーン(全日、逆L、コの字、ヨの字、一の字)、開始・終了時刻(5:00から28:59までで1時間刻み)を挙げている。
この他の機能として、ソート機能とダウンロード機能があるという。ソート機能では、延べ・平均・枠数で指標の高い順に並べ替えが可能。ダウンロード機能は、画像やCSV形式でデータのダウンロードが可能。
その他、要望に沿ったメニュー提供も行っているとのことだ。