日本ヒューレット・パッカード(HPE)は10月1日、HPE Modular Smart Array(MSA)の次世代モデルであるHPE MSA Gen 6を発表した。同製品はエントリーレベルのハイブリッドフラッシュストレージソリューションとなる。価格は133万4000円~。
最新のHPE MSAでは、データアクセスを高速化するための自動階層化、ダウンタイムの一般的な原因を排除するMSA Health Checkツールの機能強化、クラウドバックアップとデータアーカイブを実現するHPE Cloud Volumes Backupとの統合など、中小・中堅企業のニーズに対応している。
パフォーマンスの向上と低レイテンシーでワークロードの効率化を実現するハンズフリーティアリングは、ハードディスクドライブ(HDD)のみの構成と比較して2~4倍のパフォーマンスを実現し、少ないソリッドステートドライブ(SSD)構成でも変化するワークロードに対応することが可能。
また、重要なデータをリアルタイムで最速のメディアに移動させ、ワークロードのニーズに応じてSSDのパフォーマンスとHDDの容量をより効果的に最大化することができるという。
さらに、MSA Data Protection Plus (MSA DP+)による新しいレベルのインアレイ・データ保護機能は、すべてのドライブでアイドル状態のHDDスペアを排除し、システム全体の効率とパフォーマンスを向上させるとしている。
ドライブに障害が発生した場合、MSA DP+はリビルド(再構成)にかかる時間を25倍に高速化し、アレイが劣化した状態や脆弱な状態にある時間を劇的に短縮するという。
そのほか、MSA Health Checkツールを機能強化しており、積極的に活用しているユーザーの場合、HPE MSAサポートコールの76%が解消されるというデータがあり、同ツールが既知の問題についてセンサデータを検索し、ローカルでの管理にかかる経費の削減、ユーザーエクスペリエンスの向上と可用性の最大化を実現するとしている。
加えて、オンデマンドバックアップサービスである「HPE Cloud Volumes Backup」を利用することで、クラウドベースのデータ保護をシンプルかつ低価格に導入でき、そのほかのバックアップ用アプライアンス導入にかかるコストを削減できるという。