ソフトバンクとビデオリサーチの共同出資会社であるevery sync(エブリシンク)は10月1日、ソフトバンクが募集した調査モニターのテレビ視聴やインターネット利用のデータのほか、属性データや趣味などの詳細なプロフィール情報を提供するサービス「es XMP(クロスメディアパネル)」の提供を開始すると発表した。なお「es XMP」の販売は、ソフトバンクおよびビデオリサーチが担うとのこと。

  • 「es XMP」サービス概要

同サービスは、ソフトバンクが募集した調査モニターのテレビの視聴やウェブサイトの閲覧、スマートフォンアプリの利用状況について、ビデオリサーチの技術により、テレビ番組別の視聴状況や曜日・時間帯別のアプリの利用状況、検索キーワードなど、さまざまな切り口でシングルソースデータを取得して提供するサービス。

  • 調査モニターから取得するデータの概要

また、各調査モニターからアンケート形式で取得した年齢や職業、役職、同居家族などの属性データの他、食に対する考え方などの生活意識や好きなテレビ番組、動画配信サービスの利用頻度、関心のある商品やサービス、起床から就寝までの活動時間などの詳細なプロフィール情報を、ニーズに合わせて提供する。

同サービスを利用することで、プロフィール情報において特定の傾向がある調査モニターにターゲットを絞ってテレビやアプリの利用状況などを確認したり、テレビCMの視聴者が特定のウェブサイトに接触するまでの動線を確認したりすることができ、効果的なマーケティングプランの立案から施策実行後の効果測定に役立てることが可能だとしている。

また、各社のオリジナルのアンケートを調査モニターに行うことができ、自社のテレビCMを視聴した調査モニターの商品購入意欲がどのように変化したかなどを確認することも可能だ。さらに、同サービスで提供されるデータは、外部のデータ基盤との連携ができるとしている。

ソフトバンクは、同サービスで提供するテレビCMの視聴やウェブ広告の閲覧データと、ソフトバンクが保有するスマホの位置情報データを照らし合わせて、広告を閲覧した調査モニターの何割が来店したかなどのデータも企業のニーズに合わせて提供するとのこと。