VMwareは9月30日、年次カンファレンス「VMworld 2020」において、データセンター、クラウド、エッジ向けのアーキテクチャを進化させ、AI、機械学習、5Gアプリケーションなど次世代アプリケーションの要件に対応する技術プレビュー「Project Monterey」を発表した。
Intel、NVIDIA、Pensando Systems、Dell Technologies、Hewlett Packard Enterprise(HPE)、Lenovoなどのパートナーと協力して、Project Montereyに基づくソリューションを提供するとしている。
「Project Monterey」には、「SmartNICのサポート」「Cloud Foundationの再構築」「Intrinsic Security(本質的なセキュリティ)というビジョンの実現」が含まれる。
まず、VMware Cloud Foundation(VMware vSphere、VMware vSAN、VMware NSX)を進化させ、システムCPUが通常処理を行う処理タスクをオフロードする新たなアーキテクチャコンポーネントであるSmartNICテクノロジやDPU(Data Processing Unit)をサポートする。これにより、VMware Cloud Foundationは、x86プロセッサ上でコンピュートの仮想化を維持しながら、ネットワークおよびストレージI/O機能をSmartNICにオフロードすることが可能になるとしている。
VMware Cloud Foundationを再構築することで、ベアメタル・サーバのサポートを拡張するなど、サーバの分散化を実現する。これにより、1台の物理サーバ上で実行されているアプリケーションが、他の物理サーバでFPGAなどのハードウェアアクセラレータリソースを利用可能になる。
セキュリティに関しては、SmartNICがステートフル・ファイアウォールとセキュリティスイートを実行できるため、最大数千台規模の小さなファイアウォールを展開し、アプリケーションを構成する特定のアプリケーション サービスを保護するように自動調整することができる。