NTTコミュニケーションズ(以下 NTT Com)は、2019年より提供してきた、「モバイルSuica」を活用することで、交通費の精算を簡素化するサービス「Smart Go」の進化系として、法人用プリペイドカードを用いることで、交通費以外の経費の精算も自動化する新サービス「SmartGo Staple」を発表した。
提供は同日より開始され、月額利用料金は、1IDあたり1,000円 (税別)。
同サービスは、モバイルSuica、法人プリペイドカード「Staple(ステイプル)カード」と連携し、従業員は、取り込まれた経費データを管理者に送信し、管理者は簡単なチェックを行うだけで、経理システムに経費データを送ることができる。
従業員は、専用の法人用プリペイドカードで支払うことで、日付と金額を自動で取り込み、領収書が必要な場合も、経費精算アプリで撮影するだけで添付ができる。
なお、「Staple(ステイプル)カード」へのチャージ金額は上司が個別に指定できる。
NTTコミュニケーションズ プラットフォームサービス本部 スマートワークスタイル推進室 室長 川田英司氏は、このサービスについて「利便性とガバナンスを両立できるサービスだ」と語り、他社の同様のサービスとの違いについては、JR東日本と連携し、モバイルSuicaのデータを取り込める点や、他社は立て替えを前提にしているが、同社は経費精算をゼロにすることを目的にしている点が異なるとした。
また同日の発表では、9月9日に発表した社員証に備わっている入退館機能をアプリで実現したデジタル社員証「Smart Me」についても触れ。今後はとBluetooth(BLE)を利用した社内での位置情報取得や、オンライン名刺の出力機能を実装していくことも発表した。これらの機能は、社内でPoCを行っていくという。