凸版印刷は9月30日、同社が独自に開発した印刷・塗工技術を活用し、紙製パッケージ表面に付着したウイルスの数を減少させることが可能な抗ウイルス対応紙製パッケージを国内で初めて開発したと発表した。
同パッケージは、ISO21702に定められた試験方法に準拠したウイルスを減少する性能を実現するとともに、食品衛生法第18条に基づく「食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)」による規格にも適合しており、2020年10月よりサンプル出荷を開始する。また、抗ウイルス加工に関するSIAA(抗菌製品技術協議会)認証の取得を目指し、申請予定とのことだ。
同社は食品や日用品などのパッケージ市場に、抗ウイルス性能を有する紙製パッケージを拡販し、2022年度に関連受注も含め約100億円の売上を目指すとしている。また今後、軟包装やプラスチック成形品などにも展開していく方針だ。