デロイト トーマツ税理士法人は9月29日、HSコード(輸出入統計品目番号)の特定をサポートするクラウドベースの検索エンジンである「Trade Search」を2020年内(11月頃を予定)に提供開始すると発表した。提供料金は未定で、トライアル後に決定するとしている。

新サービスは、通関業や製造業などにおける輸出入業務やFTA(自由貿易協定)の戦略的活用を支援する「Trade Compass」「Trade Classifier」に続く、同グループの新たなデジタルツール。

通関業における輸出入通関手続き時や、製造業におけるFTAに係る原産性判定に必要なHSコード採番(品目分類)を正確かつ効率的に行うための各種機能を備えており、分類したいアイテムと分類の決め手となるデータソース(関税率表解説や事前教示など)を効率よく結びつけ、利用者の正確な分類を支援する。

税関においては審査・検査選定にAI(人工知能)など先端技術の積極的な導入を予定しており、企業における品目分類の正確性向上が急務となっているとのこと。加えて、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受けた、リモートワーク・在宅勤務の推進により、特に通関業を中心に品目分類の正確性及び効率性向上に加え、在宅勤務を中心とした体制整備が求められているという。

同サービスは、税関のWebサイトに分散したデータソースを単一のデータベース内で一括検索するクラウドベースの検索エンジンとして、輸出入業務に関わる課題の解決につなげる。

同社はサービス提供開始にあたり、無料トライアルの申し込みをWebフォームで受け付けている。