カスペルスキーは9月29日、法人向けエンドポイント保護製品「Kaspersky Endpoint Security for Business Select(以下KESB Select)」のライセンス数10~299までの新規および乗り換え購入を対象とした、クラウド型の管理コンソール「Kaspersky Japan Free Cloud KSC」を2020年10月1日より無償で提供開始すると発表した。
昨今、ランサムウェアやファイルレス・マルウェアなど、企業や組織を攻撃対象とするさまざまなサイバー脅威が日々ますます進化する中、企業や組織においてはテレワークの導入が進み、IT管理者がオフィス内の環境以外からもエンドポイントを管理・運用し、確実に保護できるサービスの提供が求められている。
「Kaspersky Japan Free Cloud KSC」は、同社がクラウド上に用意した統合管理コンソール「Kaspersky Security Center(以下KSC)」を、KESB Select導入企業が無償で利用できるクラウドサービス。同サービスの利用により、ユーザー側でKSC用のサーバを設置する必要がなくなるため、コスト抑制につながるとしている。
また、IT管理者は同サービスにより、クラウド経由で保護対象端末の状況把握やポリシー変更などを実行することが可能となることから、セキュリティレベルを確保しつつ管理負荷を軽減することが実現される。
従来のオンプレミス型のKSCに加えて、「Kaspersky Japan Free Cloud KSC」が利用可能となることで、同社は企業や組織にとってKESB Selectの採用が容易になるとしている。同社は、「Kaspersky Japan Free Cloud KSC」の提供によりKESB Selectの販売をさらに拡大し、新規顧客の獲得を推進する方針だ。