NTTデータは9月24日、国税庁が2020年10月より実施する預貯金等照会業務のデジタル化に向けた実証実験に、「pipitLINQ:ピピットリンク」サービスを提供すると発表した。
「pipitLINQ」は行政機関と金融機関をつなぐ全国統一型のサービスで、行政機関と金融機関の双方が同サービスを導入することにより、導入機関間で電子データによる預貯金等照会が可能になる。これにより、書面を取り扱う人的負担や郵送によるコストおよび回答までのタイムラグが軽減され、迅速かつ適正な業務の実現につながるとしている。
国税庁が10月より開始する同実証実験は、国税庁における預貯金等照会業務のデジタル化の実現に向けて、国税庁および金融機関における業務効率化効果および事務フローを検証するもの。
具体的には、東邦銀行、横浜銀行、福島銀行、ゆうちょ銀行の協力の下、これまで紙で行っていた事務作業をデジタル化した場合の削減時間の検証、デジタル化に対応した事務フローなどの環境テストなどを実施する。
実施期間は2020年10月~2020年12月で、対象機関は東京国税局、仙台国税局、神奈川県管内および福島県管内税務署。
同実証実験を通じてNTTデータは、国税庁および金融機関における業務効率化に貢献するとともに、「デジタル・ガバメント実行計画注」に掲げられている「金融機関×行政機関の情報連携(預貯金等の照会)」を通じた行政手続のデジタル化を実現すべく、2021年度末までに120の金融機関および300自治体への導入を目指す方針だ。